スマートハウスのすすめ

スマートハウスと省エネ

スマートハウスが省エネにつながるポイントとしては、二つのことがあげられます。それは、使用電力を目に見えるようにすることと、電力使用の割り振りを効率的に行うことです。

テレビをつけていても、電灯をつけていても、もちろん電力は消費しますが、具体的にどれくらいの電力が使われているかは実感しにくいものです。仕様書に1時間当たりの使用電力などは表示されていますが、日常的にそれを意識しながら生活しているという人はほとんどいないのではないでしょうか。ましてや、この電気に囲まれた生活が生まれたときから当たり前の子供たちに電気の大切さを教えるのは本当に難しいことです。その点、多くのスマートハウスでは太陽光発電がどれくらいの電力を発電し、そのうちのどれくらいが家で使われ、電力会社から購入した電力がいくらで売った電力がいくらなのかがモニターで確認できるので、「電気を使った」という意識が持ちやすくなります。そればかりか、どの部屋でどれくらいの電気が使われたのか、先月と比べて電気の使用量はどうなのかなどが簡単に画面でチェックできるので、節電の意識が格段に高まるのです。

スマートハウスの特徴であるIT制御によって電力の割り振りを効率的に行うということも、スマートハウスが省エネにつながる大切なポイントです。いくら賢いコンピュータでも、人間が付けた電気を勝手に判断して消すことはできません。つけっぱなしの廊下の電気を自動で消してくれる場合でも「人がいない場合はその場所の電気は消す」「ついてから○○分後に消す」というように人間がプログラミングをしているだけであり、人がいるかどうかはコンピュータが判断するとしても、省エネのためにコンピュータが消しているわけではないのです。しかし、電力の割り振りは、コンピュータが判断して効率的に行うことが大変効果的。たとえば太陽光発電で発電した電力は自宅で使うことができますが、余った電力は電力会社が買い取ってくれます。この買取の価格は時間帯によって異なりますので、出来るだけ高い時間帯に売ったほうが得です。また、電気を使うときの価格も時間帯によって違いはあります。もともと太陽光発電は、電気を自分で作ることによって電力会社に払う電気代を安くする、という考え方での節電でしたが、現在は電気を電力会社から買うと高い時間帯は自家発電した電力を使い、逆に電気が高く売れる時間に売ることができるようにするなど、最も効率よく電気が使えるようにコンピュータが判断してくれます。こういった省エネのための自動制御機能こそ、スマートハウスならではの利点といえるのではないでしょうか。

 

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